松本俊彦さんの『オーバードーズする子どもたち なぜ、「助けて」が言えないのか?』を読みました!
この本、面白いというか興味深くて
昨日の夜にこの本が届いたんですけど、夜の10時くらいから読み進めて気がついたら読み終わったのが深夜の1時でした
おかげで今日は寝不足です(笑)
この本は本当に考えさせられました…!(本書は135ページほどでけっこう薄いんですが、内容がマジで濃いです)
トー横キッズや中高生のOD、そして子供の自殺…ここ数年で問題になっている事柄をわかりやすく本書は説明してくれています
特に私は子供のリストカットとODの関係には驚きました。
リストカット→OD→自殺、とこの3つはグラデーションのようになっていて、ODをやっている理由としては自分が可哀想などと他人にアピールしたいためではなく
その逆で、助けて欲しいと人に言えないからこそ、悩みや不安など苦しみを忘れるためにリスカやODに走り依存していく…
ここで問題だなと思ったのは、子供が大人に相談できないからリストカットやODをするということです
相談すれば、悩みに乗ってくれる場合もあるでしょうが、軽くあしらわれたり、「今忙しいから」と悩みにすら乗ってもらえないことも大いに考えられます
つまり、子供は相談するコストと労力とリストカットやODを天秤にかけ、手軽に苦しみを紛らわしてくれるリストカットやODを選択しているということです
では、なぜそこまで家族や大人に相談できなくなった人が増えてしまったのか?
そもそもOD問題としては、2014年の薬事法改正により、昔と比べ、Amazonやコンビニでも市販薬が入手しやすいようになったのも、10代のODが増加したことの要因の一つでしょう
SNSの発達による24時間、誰かと繋がっている感覚による疲れ、物理的な孤独など子供たちを取り巻く環境が急激に変化したこともリストカットやODを引き起こしている要因となっていると思います
この環境の変化に悩ませれているのは、子供だけではなく、私たち大人もです
スマートフォンや在宅ワークにより、24時間365日、仕事と繋がっていられてしまうようになりました
結果として、家にいる時間もスマホや仕事のことを気にするようになってしまって、子供との時間が取れなかったりする家庭も多いだろうなと予想できます
この大人たちの変化も子供のリストカットやODが急増している一要因となっているのではないでしょうか?
すると、この問題は単なる
昔より若者がリストカットやODをするようになっただけでは説明がつかないことが起きているのは明白でしょう。
- SNSや現代人のライフワークバランス
- 昔と比べて10代を悩ませる要因が増え、大人は忙しくなり子供の話も聞いてあげる時間すら無くなった
- 学校では薬物はダメと教えるのに悩みの吐き方は教えてくれない(自殺に関しても、生命尊重教育に偏っていた)
そういった歪な構造がコロナという感染症によって崩れ、隠れていた問題が露わになった
重要なのは、「若者のリストカットやODの問題」は突然現れた問題ではなく、見えないところで進行していたものがコロナという着火剤によって、すべてが爆発したということです
若者をじわじわと蝕んできた問題なので、何かを境に収束とはならないでしょう
きっとこの問題を縮小するには子供本人だけではなく、大人や社会も含めた全員で変わっていく必要があるのでしょう
この本を読み終えて、20代の私は問題を見て見ぬふりをせずに、問題を見て、さまざまな人の意見を聞き、考えることが今わたしにできることだと思いました

